個人事業主の場合、銀行口座はそれまで使っていたもので問題ありません。
クレジットカードもすでに持っているものを使って問題となることはまずありませんが、事業用として使っていて金額が多くなると問題になるケースがあるようです。
ただし、銀行口座もクレジットカードも普段の生活費の口座と分けてしまった方が、会計上明瞭になるため作成しました。
また、会計にクラウド型の会計ソフトを使い、銀行口座とクレジット情報を紐づけてある程度自動で仕訳されるようにするためにも、新たに口座を開設しました。
銀行口座の開設
銀行口座を解説する際、どうせ新設するならと屋号入りの口座にしました。
詳しくは下記を参照ください。
すでに口座を持っている銀行では作成できない場合が多いようです。
私は結局、三井住友銀行で開設したのですが、必要書類のうち、「個人事業開業届の控え」と「屋号を確認できるもの」は兼用できました。
また、銀行に行って1時間程度で通帳もキャッシュカードも発行されました。
口座名は「屋号 + 姓名」となりますが、発行時に「屋号のみ」・「姓名のみ」でも振込可能になる手続きもしてきました。
事業用クレジットカードの発行
クレジットカードには個人用と法人用というのがあって、調べてみたところ一部の法人カードは個人事業主でもつくれることが今回わかりました。
今回検討に入ったのが下記2つ。ラウンジ利用・付帯保険などの特典機能は求めず、とにかく年会費が安いという点で選んでいます。
オリコの方はネット申し込みだけで審査が開始され、審査に通ってから必要書類が送られて来ました。
三井住友の方はネット申し込みすると申込書類が送られてきて、その返送後に審査開始という流れでした。
先に審査に通った方を作った、という単純な理由でクレジットカードはオリコになりました。
今回、個人事業主としての初年度の収益見込みを0円として申し込みを行ったのですが審査に通りました。
それどころかクレジット利用可能枠も普段個人で使用しているクレジットカードの倍以上になっていました。
審査の詳細はわからないですが、下記の点が良かったのかと思います。
- キャッシング枠は0とする。
- 専門職(資格所有者)であることをアピールする。
1のキャッシング枠に関しては、事業用資金を借り入れるにしてもクレジットカード経由とはしないため不要。
2は資格所有者の方が安定した経営を見込めると判断してもらえるため、なるべく資格を持っていることがわかるように情報入力を行いました。
資格が無くても、設計という専門知識を要する職であることをアピールすると良いと思います。
- 「自営業」では無く「自由業」とする。
「自由業」に「特別な技能・技術・知識に基づく専門的職業で、時間に束縛されない」といった意味合いがあるようです。 - 職種などは「その他」を選択し「建築設計業」などとする。
三井住友カードの申込書類の職種には「医師・弁護士・公認会計士・一級建築士など」のような選択項目がありました。 - 「公的資格者に該当するか」というような設問があれば「はい」を選択。
ネットでの申し込みから手元にカードが届くまで、おおよそ1か月かかりました。
クラウド会計ソフトの利用開始
会計処理を簡易にするために、クラウド会計ソフトを利用することにしました。
クラウド会計ソフトに銀行口座とクレジットカードの情報を入力しておくことで、利用履歴を取得しある程度自動で仕訳してくれます。
例えば銀行自動引落としやクレジットカードで携帯電話料金を払っていれば、自動で借方勘定科目が「通信費」に設定されます。便利。
クラウド会計ソフトは現状下記2つが2強のようです。
軽くさわった感じではどちらも操作は簡単で会計の知識に乏しくても問題なく使えると思います。
freeeは30日間無料、MFクラウドは30日間無料後、その後毎月の仕訳件数15件までなら無料です。
現状、毎月の仕訳件数は15件以下なのでMFクラウド会計を利用しています。
ちなみに上記の「オリコ EX Gold for Biz」カードにはfreeeの2か月分割引が特典として付いています。